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心のこと

三角関係の話 ≪Vol.2≫

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心のこと

【第2回】 
 三角関係と聞いたら、ドキッとしますか?
 私は多少のドキッと感がありますね笑

と言っても今日のテーマの三角関係とは、人間関係の話ではありません。
 そして、このお話が一番重要、肝心要といってもいい、とても大切なことで、第2回目にこれ書かないで何書くの?というべきテーマです。

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ストレスでおなかが痛い

 人は何かしら、ストレスや悩みなどの不快なものを持っていると、身体に様々な症状が出現します。
病院に行って検査を重ねても原因が分からず(というか、臨床検査レベルでの原因は無い)、医師に「ストレスですね」と言われた、なんてことは経験ありの方の方が多いのではないでしょうか。

 病院には行くほどではなくても、緊張するとおなかが緩くなるとか、イベントの前日に眠れないなど、誰でも経験したことがあるのではないかと思います。
 だめだ!ちゃんとしろ自分!などと念じても無駄で、そう思うと余計に状況が悪化することも…ああ。
 しかも、楽しいことの前でもこんなことあるぞ!という方も多いのでないでしょうか。

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キャストは『心』と『身体』と『頭』

  人の情動やそれに連動するシステムって、この3つから成り立っています。

  • 心 とはそのまま、感情を司る場所です。
  • 身体 とはそのまま、内蔵だったり、関節や筋肉だったり、皮膚だったり、目鼻口だったり。
  • 頭 とは。。脳?脳全部?

 まず、上記で言う【“心”と“身体”】って、いつも一心同体なんですね。何があっても同盟関係が結ばれているような、というか、そもそも一つのもの、そんな間柄です。

 その一方、“頭” というのは、実は【“心”と“身体”】を支配しようとする、一つ上の階層にいるものなんです。

頭は新しい。

 脳の領域の話を少しするとすれば、今私が頭と呼んでいる場所は大脳新皮質という領域で、ヒトの進化の過程で後に発達した場所なんですね。例えば計算したり、推測したり、思考したりという、コンピューター的な働きをするところです。
 とてもたくさんの動物の中で、とても人間らしい働きをする領域と言えばいいでしょうか。分かりやすく、理性と言い換えてもいいかもしれません。
 この、後から進化した “頭” が、実は非常に厄介なやつなのです。

上司の “頭”

 “頭” は時空を自由に行き来できます。過去のことを思い出したり、未来のことを想像したり。それができるおかげで、われわれ人間は文明を開花させてこれたと言ってもいいくらいで、進化が大成功したとても希少な例なのかもしれないです。
 そのような歴史がある “頭” ですが、どちらかというと過去や未来の方が得意で、“今” にはあまり興味がない、というか苦手と言ってもいいかもしれないのです。仕事ができる人は、過去から学び、未来を想い創造する…“頭” とは言わば上司のようなもの、社長のようなもの、大統領のようなものなのです。

ワイルドな “心”

 その一方、【“心” と “身体”】は理性の対極にある ≪野生≫ なんです。中でも “心” は、感情や直感、欲求などが発生する場所です。時空は現在。『今、眠い!』『今、この人がムカつく!』『今、楽しい!』などです。
 ここまででもう、薄々関係性について分かってきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 
 この、“頭”の存在、ちょっと気をつけなきゃヤバそうでしょ?

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独裁者となりやすいのが “頭” の特性

 この“頭” の存在、お気づきのように事あるごとに心を強制、命令して、無理やり権力でねじ伏せて言うことを聞かせるのです。
 それでも、『その時は大人の事情(社会のルール的なものなど)でそうするしかなかったから、後でゆっくり言うことを聞いてあげようね!♡』と “心” と対話して折り合いがつけられていればいいのですが、現代の忙しさはそれを許してはくれないことの方が多いのです。
 しかもこのようなことが連続すると、“心” は悲鳴をあげ始め、一心同体の “身体” も反応を示し始めます。
 これが俗にいうストレス性の体調不良の仕組みなのです。

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すべてに関わってくる三者

 心の不調や人間関係のこと、子育て、精神の成熟、これらすべてにこの三角関係が関わってきます。
 ここが理解できているかどうかで、後の心の状態が随分変わってくるように思います。
 これからのブログの中でも、今日ここに書いたことをリンクさせることがたくさんあると思います。

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書籍ご紹介

 この三角関係の理論を教わったのは、精神科の医師、泉谷閑示先生です。
確か2015年くらいだったと思いますが、この先生の公演を聞いて、本当に目からうろこでした。
今日のお話も、こちらの書籍の内容から私の言葉で書いております。ご興味ある方はぜひ読んで見て頂きたいと思います。

クスリに頼らなくても「うつ」は治る
泉谷閑示

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