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子どものこと

子どもが勉強嫌いになる理由 ≪VOL.9≫

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子どものこと
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子どもが勉強嫌いになる理由

 今日は初めて、子どものついてのテーマで書いてみようと思います。

 子どもが勉強嫌いになったり、やる気を持てなくなったりするのは、たくさんの理由があります。
 もちろん分からないからつまらなくて嫌いになることも大いにあるのですが、それだけの理由だと、分かるようになったらすぐに好きになるはずなんですね。
 でもなぜか、分かるようになってきても、勉強しない!宿題しない!と悩んでいる(嘆いている?)親御さんは多いものです。

勉強自体が直接の要因ではない場合

 特に優しい子、他人に合わせることで社会的なルール、自分の立ち位置などを確立させてきた子などは、勉強の出来不出来ではなく、気を使うことに疲れている子も多くいます。
 それはどういうことかと言いますと、勉強が分からない事への申し訳なさのような、なかなか理解できない自分が悪いような気持ちになる事なんです。
 これはざっくり言いますと、罪悪感なんですね。罪悪感って心地よいでしょうか?心にこんな感情があったら、、、嫌ですよね?

 分からないと先生が笑わない、優しくない、笑顔じゃない、イライラした雰囲気になる、最悪怒る、など、そういう教える人の態度から、子どもは罪の意識を感じてしまうことがあるんです。
 これ、好きな先生であればあるほど、『先生に悪い。。。』と思ってしまっているんです。切ないですよね。

焦る気持ちは地味に苦痛

『早く分からないと先生が喜ばない』『先生に申し訳ない』『迷惑をかけている』『だから早く分からなきゃ』
でも焦ってますます分からなくなる・・・
 本来の勉強の目的を取り違えて、子どもは教える人の為に勉強してしまっているという、なぞ現象が起きてしまっているんです。
 これは対教師だけではなく、対両親、対きょうだいなど、勉強を教える人相手であれば、誰にでも起きることです。
 苦手な問題などに取り組んでいる時、行動をよく観察してください。貧乏ゆすりをしたり、間違えては消しゴムで消しという行為を忙しなく繰り返したり、身体をくねくねしきりに動かしたり、「あ!分かった!○○?じゃ△△?」と当てに来たり、という行動が見られたら、周りの大人は、子どもが非常に心地が悪い状態であると認識してほしいと思います。

気づいたらできること

 【勉強が分からない】⇒【先生に悪い】

 このような間違った学習をしてしまっていることを消去しなくてはいけません。
 ですがそれは、『そうじゃないよ!先生に気を使わなくていいんだよ!』といったところで、子どもの心には響きません。『は?先生何言ってんの?』となる事が関の山です。

苦手個所、理解できていない箇所がわかってうれしい!

 分からないことが先生に悪いと思っているなら、逆を行くまでです。
 ですので、教師は、

【先生は君がどこでつまづいているのか、知りたいんだ!それが分かったら先生の仕事が楽になるんだ!だから分からないところや出来ないところがあるのは先生を助けることだと思って、遠慮なく言っていいし、止まってくれると先生うれしい!!】

という態度で接するんですね。
 つまづきポイントが分かると、嬉しそうに(嫌味やからかいにに思われないように注意)することも効果的です。
 すぐに効果が表れるわけではないですが、子どもが “勉強は私(生徒)と先生の共同作業なんだ” という気持ちが持てるようになった時、グン!と勉強好き度合いが上がっているはずです。

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子どもの人権を守れるのは養育者ではあるけれど

 今日は初めて子どもがテーマの話を書きました。
 どうして今になって初めてかと言いますと。。。
 心理士がクライエント様の関わることを公表するときは、守秘義務に関わることですので、何でもかんでも気づいたことを書けるわけではありません。
 大人の場合は承諾を得てサインを頂いて、、、という工程がありますので、それさえキッチリ守っていれば比較的記事にすることは難しくありません。
 しかし子どものこととなると勝手が違ってきます。これは子どもの人権の話になるのです。
 子どもも大人もみな一人の人間として平等に基本的人権を所有しています。この基本的人権を守るということに、プライバシーの配慮ということも含まれます。
 子どものクライエント様の話を、社会的に有益であるからと言って公表する、その承諾を養育者(親御さんなど)に託すことは、心理職の職業倫理的に良いことだとは言えません。
 以上の観点から、特に個人のケースというものではない、よくある事例といった内容でないとなかなか記事にすることが難しいというわけです。

 これからも、プライバシーの配慮に十分注意しつつ、有益なことは記事にしていこうと思います。

 了

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