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公開お悩み相談

公開お悩み相談 Part.1

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公開お悩み相談

 さて、2022年10月の企画としまして、現在公開お悩み相談の募集をしています。
 募集開始のブログを書いたとたん、相談が続々!!!と言いたいところですが、、、🥲先日1件届きましたので、ご紹介とお答えをしていきたいと思います。

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夫が家事を手伝いません!

 この話題は頻繁に聞きますね。。。
 実はこの問題、いろんな事情が絡み合っていて簡単な問題ではないことが多いのです。

Sさん<br>長野県在住<br>33歳 会社員 <br>一児の母
Sさん
長野県在住
33歳 会社員
一児の母

 こんにちは。初めまして。Twitterを見ました。よろしくお願いします。
 結婚して5年目の夫が全く家事をしてくれません。もうすぐ3歳の子どももいますし、時短勤務とはいえ私も仕事はしています。
 夕方退勤したらその足で保育園に迎えに行って、買い物して帰って、夕食の準備や洗濯掃除。その後は子どもお風呂に入れ、寝かしつけ、保育園からのお知らせ読んだり、ノート書いたり。それ以外にもまだまだやる事満載です。
 夫は、夜とても遅くなることもたまにありますけど、だいたい夜8時過ぎには帰ってきます。帰宅後は家でくつろいでいることが多く、自分から動こうとしません。忙しそうにしてみるのですが、見えていないのか見ないようにしているのか、まったく気づきません。
 せめて簡単な自分のことだけでも、やってくれると嬉しいのですが…どうすれば家事をしてくれるようになるでしょうか。正直疲れ果てています。
 言い合いになるのが嫌で、話すのを避けていますが、うまくやる気にさせる言い方など、方法があると嬉しいです。

心理<br>カウンセラー<br>みみ
心理
カウンセラー
みみ

 Sさん、ご相談ありがとうございます!
 お仕事終えられて、その後の怒涛の家事育児、本当にお疲れ様です。
 旦那さんが家事を一切してくれないということですね。Sさんが忙しそうにしていても我が道を行く感じ、、、目に浮かぶようです😫

 一往復のやり取りなので、詳しくお伺いすることができないのですが、こういう場合何パターンかあって、

① 旦那さんは、Sさんが忙しくしていていることに全く気が付いていないけど、気が付けるとSさんの日々の大変さが分かって、『わわ!まずい!奥さんにしんどい思いさせてたわ!!』と分かる人。

② 旦那さんは、Sさんの忙しさには気づいていないし、もし気が付いても自分の出来ることはない(自分は能力不足だし足手まといだ等)と思っている。

③旦那さんは、Sさんの忙しさに気づいているけど、自分の出来ることはない(自分は能力不足だし足手まといだ等)と思っている。

④そもそも、Sさんの忙しさに気づいていようがいまいが、家事を自分のすることだとはこれっぽっちも思っていない。

と、まぁ大きく分けるとこんな感じなのではないかと思います。(もっとあるかも!)
 これら4タイプの説明に移る前に、我々は家族の在り方や過ごし方をどこで学んでいるかというお話をしておこうと思います。
 これはやはり生まれ育った家族、子どものころからの環境の影響がとても大きいと思います。
 そして、女性の社会進出が言われ始めたのは、ご存じのようにそんなに昔からのことではないわけです。昭和の家族とは、お父さんはふんぞり返り、お母さんがかいがいしく何でも世話を焼く、という家が、多少の差はあれど多数を占めていたんですよね。
 おまけに現在だいたい40歳くらいから上の男性は、中学からの家庭科を習っていません。習っていないということは、『男はやらなくてもいいこと』という間違ったメッセージとして、無意識に受け取ってしまっている人も多くいる可能性があるということなんです。嗚呼。。。
 私は何も、世の家事をしない男性を擁護しようと思ってこんなことを言っているわけではなく、物心ついたころから『女の子なんだからこれくらいできないと!』などと言われ続けて育った女性たちとは、家事が出来得る素地が違いすぎる現実も事実としてあるんだということを申し上げておきたいなと思いました。
 長年『家事は女性がやる事』と植え付けられてきた女性は、たとえ家事が嫌いであっても、『やらなくちゃ』と容易く気付けるのです。そして女性の方にしても、『主に女がするもの』という概念が抜けていないことも多いのです。きっとSさんも、相談のタイトルに【夫が家事を手伝いません】とつけられているところを見ると、“私が家事部部長である!”という意識があるのかもしれません。旦那さんに主体性がないからしょうがない面もあるかもしれませんが、家事に上下関係ができてしまっていては、主体的に動くことは難易度が高くなります。男性が簡単に日々の家事の重要かつ必要性に気付けるようになるには、男女ともに意識の変容のための時間がもう少しかかるものなのかもしれない…そう、まず気付くことから始めなくてはという、気の遠くなるようなことかもしれないのです。

さて、、、①の場合が一番簡単だし、旦那さんにそうであってほしいなと、私は心から願います。。。

②の場合、やはり幼少期からの環境で学習した『男性と家事の距離感』が関係していそうですね。そして、①も②も、奥さんの行動に気付けないほど疲れ果てている可能性も否定できません。

③の場合、お疲れのご様子はなさそうかな、、、とは思いますが、気づいててやらないのは、家事が本気の苦手である可能性は高いですね。

④は、、、手ごわいです。強烈です。
 専業主婦の場合はもうしょうがないというか、俺が家族を食わせる!みたいな人だと、いくら時代の変遷といっても聞く耳持たなさそうですが、フルであろうがパートであろうが、共働きの場合はこれは許されませんね。

 お二人ともお仕事で疲れているのは当然ですが、前半で述べた素地の違いなどから、家事に対する感度(主体性)が低くかったり、単にスキルが無い、あってもレベルが低いという可能性も大で、男女同レベルの仕事(主体性含む)を求めるのは酷な部分もあることは事実。この部分は大前提として押さえておいてほしいです。その上で。。。

 お休みの日など、お互いにゆっくりしている時などに、家事の分担について話し合ってみるといいと思います。その時、
『男 VS 女 の構図にもっていかない』
 これをやると必ずこじれます。Sさんは喧嘩はしたくないようですので、ここを気を付けてください。

 次に、仕事量を挙げてみます。毎食のこと、毎回のこと、毎日のこと、数日おきのこと、毎週のこと、くらいでしょうか。そして、夫婦お二人のいわゆる性格に大きな差がある場合、例えばキッチンのシンクに一枚でも汚れたお皿を残しておくのは嫌!などのこだわりがある場合、そのこだわりがある人がその仕事をやるようになってしまいますので、基準を極端にしない努力はお互いに必要になります。『少しくらい手を抜いてても文句なし』といった、二人の中間点の落としどころを話し合い、当番制にするのか、スケジュール制(※)にするのか、得意不得意で分けるか、などを考えます。きっちり決めないで気が付いた方がやろう!という話になるかもしれません。その場合は、先ほど言ったこだわりが強い人の負担が増えますので、こだわりを無くしてみよう(向こうがやるまで放っておこう)でもいいかも知れません。どんな方法がいいのか、夫婦の問題になりますので一概には言えませんが、相手がどんな人なのかを考えつつ思いやりを持って話し合えば、きっと大丈夫です!

ただ、日々の疲れ具合や可能仕事量と比べ、明らかにやるべき仕事量が多すぎる場合、そこは押し付け合いになってはけないし、家族で幸せに暮らすという大前提が危うくなりますので、家事家電に任せたり、外部への委託を考えたり、どれかをあきらめたり、という落としどころは必要になると思います。(また出ましたね、落としどころ

そして、いくつか家事をやってくれるようになった後も、
『やってくれた時、謝らない』
は、絶対守ってほしいです!
 これ、特に女性がよくやりがちなんです!洗濯物を取り込んでくれた旦那さんに『あ!ごめんねーーー!!』とか。読んでくださっている方も、身に覚えがある方いらっしゃるかもですが、ここで謝るってことは、“本来は私がやる事だったのに” という無言のメッセージを相手に送ることになってしまっています。こういう時は『ありがとう!』というようにするといいと思います!
 また、やってくれるのはいいけど、『食器洗っといたよ!』と “しといてあげたよ報告” する旦那さんにイラっとするというのもよく聞きます。主体性がないこと(お手伝い感覚)へのイラ立ちですね。その場合も、その場は『ありがとう!』と言っておき、ご自分がした時も『洗たくしといたよ~!』『掃除機かけといたよ~』と報告するといいです。この時、嫌味にならないように気を付けてください!『ありがとう!』とのセットで、そのうち会話のキャッチボールに変わり、旦那さんの行動に変容が起きてくるはずです。うまくいけばルーティーン化できると思います!

Sさん、よろしければその後のご報告も待っております!!🙋‍♀️

※ホワイドボードなどにやらなくてはいけないことをあらかじめ書いておいて、分担を決めて、終わったらチェックするなどです。

最後に。

 この度のSさんのご相談はとても奥深く、有意義でした。この令和の時代様々な価値観の変容がなされていますが、この問題もまだまだ過渡期なのかと思います。
 もちろん家事が得意で何やってもとても上手な男性もいますが、まだまだ世の中に『家事は女性優位の世界』というステレオタイプがしみついていて、いまだに外れていないのもまた現実です。場違い、畑違いの居心地悪い場所だったり、居場所がない世界だと無意識に感じている男性も多いものです。
 穏便に事を進めるには、『“下手なこと、嫌いなこと、昔はやらなくてよかったこと、を今やらされようとしてる』というような意識に向かないような、言葉選びやタイミングの工夫がコツです。『これやってよ!』『なんでしないの!?』などの発言が逆効果というのは当然お分かりだと思いますが、あからさまな不機嫌などの態度は泥沼化の原因になります。
 長年培われてきた価値観は、『あ!そっか!そりゃそうだよね!!』とすぐに合点がいく人の方が圧倒的に少ない! ← これ重要です。

 もしここまで読まれて、『なんでそこまでこっちが考えてあげなきゃいけないの?!』と思われた方は、夫婦の問題が家事だけではなく他の要因も絡んでいると思われます。
 夫婦間の問題にも対応しておりますので、ぜひご相談ください。⇒ カウンセリングメニュー

 引き続き、みなさまのお悩みを10月31日まで受付しています!⇒ お悩み送信フォーム


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